こしの都の風 こしの都文化事業実行委員会オフィシャルサイト

講演会について
特別講演のレポート
開催終了
国際平和映画祭2008 in こしの都
期間:平成20年11月23日(日)
 11月23日、越前市・いまだて芸術館にて特別講演会「こしの都と渡来文化」が開催されました。地元の方をはじめ、県内の歴史愛好家やものづくりに携わる方など、およそ500名が参加されました。
第一部は韓国史編さん委 李夕湖先生によるインタビューVTR「百済文化は海を越えて」を上映。
第二部は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館特別顧問である青木豊昭氏の進行のもと、上田先生による講演と質疑応答が行われました。当地は、かつては日本の北海(きたつうみ)を媒介に、早くから渡来文化を受け入れた先進文化の「表玄関」であり、その事を子孫へ伝えていって欲しいと語られました。
上田正昭先生の登場
上田正昭先生の講演中
会場の様子1
上田正昭先生
「日本海をめぐる文化圏について、もう1度しっかり考え直す必要がある」と語る上田正昭先生
青木豊昭氏
進行コーディネーターを勤めてくださいました青木豊昭氏    
会場の様子2
参加者の方々からは大変好評をいただきました。         

※この講演の模様は丹南ケーブルテレビ地域ふれあいチャンネルにて放送されます。
【放送期間】12月2日(火)~12月15日(月)
地域ふれあいチャンネル デジタル 091ch/アナログ 2ch
また、李夕湖先生のインタビューVTR「百済文化は海を越えて」は2009年1月の放送を予定しております。詳しくは丹南ケーブルテレビへ。
特別講演の概要
上田正昭先生特別講演 こしの都と渡来文化
 こしの都(丹南地域)には1500年の歴史を誇る越前和紙や漆器をはじめ、打ち刃物、焼物、木工や織物など数多くの伝統産業が集積し息づく世界でも稀な匠の里です。これらの伝統文化はいつ、どのようにこの地に伝えて来られたのでしょうか?
古代史学の第一人者であります上田正昭先生をお招きし「こしの都と渡来文化」についてご講演をいただきます。
このまたとない機会をお見逃しなく、お早めにお申し込みください。


講演内容

■特別講演「こしの都と渡来文化」
古代史学 上田正昭先生(京都大学名誉教授)
■VTRインタビュー「百済文化は海を越えて」
百済史学 李 夕湖先生(韓国史編纂委員)

講師について
「上田正昭 先生」写真
特別講演講師 上田正昭 先生
世界人権問題研究センター理事長 京都大学名誉教授
 京都大学文学部史学科卒業。文学博士。京都大学教授、同教養部長を経て、大阪女子大学学長を歴任。現在、世界人権問題研究センター理事長、アジア史学会会長、社叢学会理事長、大阪府立中央図書館名誉館長、高麗美術館館長、姫路文学館館長、島根県古代出雲歴史博物館名誉館長など多くの公職を兼任する。
国文学、考古学、民俗学などを総合し、古代社会を多面的に研究。特にアジアの中の日本の構造の分析や宗教と信仰などの研究分野の業績が注目されている。
勲二等瑞宝章、毎日出版文化賞、京都市文化功労者賞、福岡アジア文化賞、南方熊楠賞、京都府・京都市文化特別功労賞、ヒューマン大賞など受賞多数。〈主著〉『上田正昭著作集 全八巻』『古代史から日本を読む』『アジアのなかの日本古代史』『半島と列島・接点の探究』ほか単著55冊。

VTRインタビュー 李 夕湖 先生
韓国史編纂委・史料調査委員 百済学院理事
 1928年に枚方市中宮にて出生。終戦と共に祖国に帰る。先祖の故地である百済中期の都であった公州熊津河畔で長期療養生活をおくる傍ら、百済文化研究に勤しむ。現在は百済末の古都、扶余にて居をかまえ「百済考古美術苑」を設ける。
扶余文化院院長、文化財鑑定委員、百済文学会会長等をつとめ、大統領より国民勲章、文化部長官より文化功労賞など受賞多数。司馬遼太郎著「街道をゆく」第二巻〈李夕湖先生〉の一章にも紹介されている。〈著書〉『百済は語る』『百済の地霊』『百済百蓮瓦の美』『韓国からみた邪馬台国論』など多数



プログラム
時  間 行    程
12:15 受付開始/開場
13:00 挨拶(委員会・来賓)
13:10 VTRインタビュー
「百済文化は海を越えて」李夕湖先生
14:00 特別講演 「こしの都と渡来文化」
上田正昭先生
15:30 質疑応答
15:50 閉会の辞
16:00 閉場