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    はじめに
     
    越前和紙  (伝統的工芸品)-えちぜんわし- 
     
    伝説によると今から1500年前、継体天皇がまだ男大迹皇子といわれ、この地に住んでいた頃、大滝の岡本川上流に美しい姫が現れ「この村里は谷間で田畑が少なく、暮らしにくいところである。しかし、清らかな谷水に恵まれているから紙を漉けば生活は楽になるだろう。」と自ら上衣を脱いで竿に掛け、紙の漉き方を教えたのがはじまりです。喜んだ村人が名前を尋ねると「岡本川の川上に住む者」と答えて立ち去ったという。それ以来、この女神を「川上御前」と崇め岡太神社の祭神として祀り、今日まで途絶えることなく神とともに紙漉きを続けてきました。
     越前和紙は漉く紙の種類の豊富さ、大きい紙を漉くこと、手すき和紙生産量などで日本一の産地です。また、現在の紙幣に使われている“黒すかし”の技法は明治8年に越前和紙職人が大蔵省紙幣寮抄紙局へ招かれ完成したものです。従って、“お札のふる里”でもあります。
     和紙は日本文化の礎として、いつの時代でも使われてきました。その「ぽってりと白くて柔らかい」手触りは今も多くの人に愛されています。
    越前漆器(伝統的工芸品) -えちぜんしっき-
     
    1500年前男大迹皇子(後の継体天皇)がこの地におられた頃、冠の修理を片山集落(鯖江市)の塗師に命じられました。塗師は冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事さに感動され、ますます漆器づくりをするよう奨励されたといわれています。
     越前漆器は真宗で行われる報恩講の行事に使うお椀づくり、その後、江戸時代には京都から蒔絵の技術が、輪島からは沈金の技術が取り入れられ、それらの美しい加飾を支えるための堅牢な下地づくりが確立しました。明治になると椀類のほかに膳、重箱、盆、菓子箱、花器など多様化し、現在では食器洗浄機や電子レンジでの使用可能な新製品を開発しています。
    越前打刃物 -えちぜんうちはもの-
     
    越前富士とも呼ばれている有名な日野山は、古代製鉄と深いかかわりが指摘されています。日野山のふもとには平吹という地名があり、“吹く”はたたら製鉄のふいご吹きを意味し、また、鉄などの金属を溶かし鋳型に流し込んで器物を作る人たちが住んだ鋳物師の地名もあります。
     これら古代製鉄技術を駆使して男大迹皇子は、鉄製農具や今までにない鉄製道具を量産し、それを使って農業振興や治水事業を推進したとも想像されます。
     この製鉄や鋳物技術を受けて、鎌倉時代以降には五分市では茶釜や梵鐘が盛んに作られました。南北朝時代には、京都の刀匠千代鶴国安が来て刀剣製作のかたわら農業用鎌を作ることによって打ち刃物が発展してきました。江戸時代には鎌商いと呼ばれる人々によってそれらの製品が”越前鎌”として全国に販路を広げられ、現在も日本古来の火づくり鍛造技術手仕上げを守りながら、鎌、刈り込みはさみ、包丁などを生産しています。
    越前焼(伝統的工芸品) -えちぜんやき-
     
    越前におけるやきものは、古くは王子保窯跡群があります。この窯跡から7世紀の鴟尾やせん仏などが出土しており、越前の国府や古代寺院をはじめその周辺に須恵器や瓦などを供給していました。そして、今も池ノ上では越前瓦を産出し続けています。
     一方、越前町を中心とする越前焼は、瀬戸、丹波、常滑、信楽、備前と並んで日本6大古窯の一つです。ここも奈良、平安時代から始まり現在約200基の窯跡が発見されています。そして、甕、壺、すり鉢、舟徳利、お歯黒壺など日用雑器が焼かれていました。これらの焼物は、庶民の手による庶民の焼で飾り気のない造り、温かみのある土と灰釉の味わいを秘めた民芸的な美しさを持ち、その伝統は今も引き継がれ多くの人々に愛好されています。
    繊維・織物 -せんい・おりもの-
     
    明治20年代に始まった羽二重生産から高度な技術を集積し、今日ではポリエステルやナイロンを素材とした合繊長繊維を主体にニット、レース、染色加工など多様な繊維製品を生産しています。
     用途としてはフアッション衣料をはじめ、医療、自動車シート、エアバック、コンピュータ部門にまで使われています。

     

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