こしの都の風 こしの都文化事業実行委員会オフィシャルサイト

　　地域の歴史文化を学び継承していこうと活動する市民団体、こしの都クラブは12月12日、コロナ禍により2020年5月から延期としておりました、第24回こしの都文化サロンを開催しました。
　オープニングステージでは、越前万歳保存会（越前市）の皆さんが、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能、越前万歳※1の2演目を披露。参加者は、扇を持った太夫（たゆう）と太鼓を持った才蔵（さいぞう）の独特な掛け合いや舞を真剣に見入っていました。
　続いて、地域の伝統文化を学ぶ「こしの都塾」。オープニングステージの越前万歳をはじめとする奉納芸能にスポットを当てた年始特別番組「こしの都の風～子どもたちが継承する奉納芸能～」のダイジェスト版を上映しました。
　お待ちかねのスペシャルトークショーでは、ドラマや映画で活躍の俳優、加藤雅也さんが登場。奈良市観光特別大使を務める加藤さんは、カメラを趣味とし、同県内で独自の視点で切り取った写真展を開催しています。この日は、「フィルター越しに見る世界」をテーマとしてお話しいただきました。その中で10月に奈良県生駒エリアで開催した写真展で実際に使われた約8分間のスライドショーを上映。加藤さんは写真を通して、人は、普段観ているようで観ていない、気付いているようで気付いていない、そこに隠れている素晴らしい景色に気付くためには意識して観ることが大切だと話されました。また、ＮＨＫ朝ドラ「まんぷく」出演時などのエピソードにも触れ、参加者は、興味深く聴き入っていました。
　この他、オープニングを飾った越前万歳の演目「越前市名所尽くし」にちなんだ古写真展に、参加者は昔を懐かしむ表情を見せていました。

※1　越前万歳は、越前市味真野地区に約1500年前から伝わる、太夫と才蔵のコンビが、掛け合いや祝儀の舞などを披露する伝統芸能。毎年1月1日に味真野神社にて奉納される。